このようなRNNにおいて、いま時刻 t におけるユニット i の出力 を
とする。ここで入力ユニットの出力を 、
隠れユニットと出力ユニットの出力を とすれば、 は
のとき
のとき
となる。ここで、 I,H,O はそれぞれ入力ユニット、隠れユニット、出力ユニットの添字の集合である。
RNNは学習していない場合には、出力ユニットの出力が外部出力として使われること以外、隠れユニットと相違はないので、離散時刻における隠れユニットと出力ユニットの入出力関係はつぎのようになる。
ここで、 はユニット j から i への結合荷重、 はユニット i の内部状態を表し、 は入出力関数である。 の具体的な関数形としては、ロジスティック関数などのシグモイド関数
がしばしば用いられてきている。これは微分可能であるため、また、導関数を簡単に求めることができるためである。