ここでは、RNNを用いた、形式文法のうちの正規文法を対象とした文法推論の問題を扱う。
そこでまず簡単に、形式文法、正規文法、および文法推論についてそれぞれ説明し、その後対象とする文法について説明する。
#1 1*
#2 (10)*
#3 連続した奇数個の1のあとにはいつでも偶数個の0が続く
#4 すべての文字列は"000"を含まない
#5 偶数個の0と偶数個の1
#6 (1の個数)−(0の個数)=(3の倍数)
#7 0*1*0*1*
ここで実験に用いられるのはこのうちの4番のものである。この文法に対応するFSAは空文字列を受理するものについては4つ、受理しないものについては5つの状態を持つ。