2.情報幾何の基礎知識


(6)点の近傍〜接空間・接ベクトルと自然基底

 接空間とは、多様体上の1点の近傍における微小線形空間です(下図)。
接空間によって、多様体の曲がった空間を、局所的な線形空間に近似して考えることができるようになります。接空間をTp あるいは T(p) などと書きます。

 接ベクトルとは、多様体Sの点p を通る曲線の、点p での方向成分(微分)のことで、接ベクトルの集合が接空間です。

 自然基底(図中のe)は、演算子で表されます。


Introductory Study of Information Geometry
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