2.情報幾何の基礎知識

参考文献 [1],pp43 [3],pp34

(9)アファィン接続その3〜α接続とem-接続

 接続係数が、任意の実数αを用いて以下のように定義されるとき、これをα-接続とよびます。
 (7)
ただし、

はα=0のときの接続係数で、リーマン接続の接続係数です。
また、

は3階共変対称テンソルの成分です。

e-接続
 α=1のとき、e-接続あるいは指数型接続とよび、指数型分布族について定義される [θ] 座標系において平坦(接続係数=0)となり、統計的モデルを素直に扱うことができる接続であるといえます。

m-接続
 αに対して、−αによって定まる接続を、α-接続の双対接続といいます。α=1のe-接続に対して、α=-1のm-接続は、e-接続の双対接続です。

 統計的モデルがn+1個の確率分布の混合分布で表されるばあい混合型分布族とよびます。m-接続は、混合型分布族について定義される[η]座標系において平坦となります。
e-接続において平坦な多様体は、m-接続においても平坦となります。

 [θ]と[η]座標系の性質については次のページで説明します。


Introductory Study of Information Geometry
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