TSUNAMIとは
【はじめに】
本システムの試用、ありがとうございます。 このシステムはサイトをつないで形成されるコミュニティを支援する研究用システムです。 同類システムとしてWEBRINGがあげられます。 実用システムと比較すると随分見劣りするとは思いますが、 アメリカ発のシステムに独占されているWWWをなんとか切り崩そうとの意気込みで試作しました。
【とりあえずどうすれば良いの?】
まずはシステムに研究用データとして登録されているサイトを閲覧しましょう。
コミュニティ一覧から閲覧するコミュニティ名をクリックします。(たとえばトマト)
するとHTMLのフレームで区切られた画面が表示されます。
画面上が道しるべ、画面下が登録されたサイトの画面になります。
画面上の道しるべを操作することで、画面下のサイトを次々と閲覧できるのが特徴です。
操作方法は、>をクリックして次に登録されているサイトを表示します。
まずはこれで順番にサイトを表示しましょう。
<は前のサイトに戻ります。逆順での閲覧もできます。
切り替えがはやいことに気付きますか?実は画面の切り替えにプログラムを使用していないんです。
このようにサイトの閲覧が簡単にできることがわかります。
WEBRINGのようにナビゲーションバーを探し回る必要はありません。
NOT FOUNDなどと表示されても大丈夫。かまわず次々閲覧しましょう!
もう「次ぎの5サイトの表示」などリンク切れを補足する必要もありません。
ナビゲーションバーがないということは、コミュニティ入会時に自分のサイトを修正する必要はありません。
CGIなど知らない人にとっては呪文のようなHTMLも気にしなくてもよいのです!
気に入らないデザインのナビゲーションバーともお別れです。
もっと道楽に閲覧したいならば>>をクリックしましょう。
自動閲覧モードです。一定時間毎にサイト表示を切り替えます。
うまく動作すると紙芝居みたいに見えます。
【ちょっと興味がでてきたゾ】
コミュニティの住民にはサイトを5段階で評価する権利が与えられています。
これによって、ちょっと勘違いなサイトや切れちゃっているサイトを低く評価することができます。
コミュニティ内のリンクの順番はこの評価に応じて週1で更新されます。
つまり、コミュニティのお薦め順にならぶことになります。
あなたもサイト内容を充実させれば上位に位置されるでしょう!
【オフラインでの閲覧】
このシステムの画面の切り替えにはプログラムを使用していません。
そのためオフラインでもキャッシュに蓄えたサイトを表示することができます。
オンラインで1サイトづつさらっと閲覧して(キャッシュにデータを蓄える)、
オフラインでゆっくり楽しみましょう。
気に入ったサイトならばオンラインにしてさらに詳細に楽しみましょう!
(自動閲覧モードで表示したサイトはオフラインでは見ることができません)
【目的】
インターネット上に位置するサイバーコミュニティの形成を支援するシステム構築を目的としたものである。 尚、ここでは同じ趣味・主張・興味を持つWWWサイトがつながって形成する明示的コミュニティをターゲットとしている。
【特色】
これまで(WebRing(注1)等)のWWWサイト間のリンク情報は、WWWサイト毎に任意の位置に設定され、そこからコミュニティサーバ内のプログラムを呼び出すことで管理されている。 これをHTMLのフレーム機能を利用すること(注2)により、位置を共通化し、プログラムを呼び出す必要なくリンク情報を管理する方法を実装した。 また、コミュニティ内のWWWサイト配置をコミュニティ参加者の投票により決定する方式を導入した。
【システム概要】
WWWサイト間のリンク情報は、HTMLのフレーム機能を利用して上下二画面に分割したHTMLファイルとして管理している。
上部はリンク情報である前後WWWサイトをつなぐハイパーリンク、下部はサイトの内容であるURLから構成される。
コミュニティ閲覧者は、このファイルをWWWブラウザでアクセスすることでリンク情報が付加されたWWWサイトの情報を受信する。
リンク情報は、前後WWWサイトのリンク情報を相互につなぎあってコミュニティ全体ではひとつの環状になっている。
そのため、閲覧者はハイパーリンクを辿るだけで順々にコミュニティ内のサイトを閲覧できる。
コミュニティ参加者は、自コミュニティ内のWWWサイトを5段階で評価できる。
この評価点の降順によってコミュニティ内のWWWサイトは1週間毎に並べ替えらえる。
これは、そのコミュニティ自身の判断によるおすすめ順にWWWサイトが配列されることを意味する。
評価点のほかに新規参加や更新状況に応じても並べ替えを行なう。
本システムを利用することによって、 コミュニティ閲覧者は、高速かつ手軽に多量のWWWサイトを閲覧できる。 これによりコミュニティのキャラクターが把握しやすくなり、 コミュニティへの参加または新たなコミュニティ生成へのステップアップとなりうる。 このことはコミュニティ参加者にとっては究極の目的であるアクセス数向上達成につながる。 また、コミュニティに参加する際も特別なリンク情報をサイトに設置する必要がないので技術的な障壁も低い。 運用面においては、電子掲示板やサイト評価で自分の意見を提示でき、かつ、目に見えるかたちで反映されることで、 コミュニティへの信頼性・帰属意識の向上が計れる。
【期待される効果】
本方式ではWWWサイトをつないでコミュニティとするだけでなく、これらで構成されるコミュニティサーバ自身をつなぐことができる。 そのため、地球規模にコミュニティを広げる効果が期待できる。
【活用方策】
・Webナビゲーションシステム
・検索エンジン
・ネットワーク上のフリーマーケットのプラットホーム
・登録サイトのアクセス数向上を目指したリンク集
【URL】
http://www.jaist.ac.jp/~n-yoshi/tsunami/
注1:独自のハイパーリンクでWWWサイトを連結するシステム。webring.com
注2:HTMLのフレーム機能をサポートしていないブラウザでは本システムは利用できない。